2016年9月28日

ブロックチェーン技術を基盤とした知識流通システム『OKWAVE YEBISU』を開発

日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:兼元 謙任)は、「OKWAVE」等への実装を視野に、テックビューロ株式会社(本社:大阪府大阪市西区、代表取締役:朝山 貴生)が提供するブロックチェーン構築プラットフォーム「mijin」(※1)を利用し、知財管理におけるユーザー認証、決済、コンテンツおよび利用ライセンスを一元的に管理できる知識流通システム『OKWAVE YEBISU』を開発しました。


フィンテック(※2)の分野でも注目を集めるブロックチェーン技術(※3)は、ゼロダウンタイムの決済システムを安価に構築することが可能です。それに加え、暗号技術に基づくセキュリティの高さから、ユーザー認証、コンテンツ利用ライセンス等の権利の管理ならびに権利の移転記録(決済)の基盤技術としても注目されています。
『OKWAVE YEBISU』はテックビューロ社が開発したプライベート・ブロックチェーン技術「mijin」を応用し、コンテンツ情報を格納しているブロックチェーンを参画するコンテンツホルダー間で共有可能なセミパブリックのコンソーシアム型のブロックチェーンとして位置づけている点が特長です。コンソーシアム型のブロックチェーンの強みは下記のとおりです。

・ブロックチェーン上に権利データが記録されることによる、強固なセキュリティとゼロダウンタイムの実現
コンテンツ情報等の権利データの実体がブロックチェーン上に記録されているため、通常のデータベース運用に比べて極めて強い耐改ざん性や耐障害性を有し、強固なセキュリティとゼロダウンタイムを実現します。

・コンテンツ管理システムを共通インフラとして活用可能
コンソーシアム型のブロックチェーンを利用して、権利データの実体管理と権利管理を組み合わせて記録しており、コンテンツ管理システムを個別に管理する必要が無く、共通インフラとして利用可能です。また、ここでのコンテンツ管理は、テキスト、画像からソフトウェアに至るまで幅広い権利データに対応可能です。

・権利データの管理・受け渡し、仮想通貨決済、ユーザー認証の一元化
本システムではコンテンツ利用ライセンスの決済に際して、既に広く流通している暗号通貨(仮想通貨)ビットコイン(※4)等と連携することができます。これにより少額からの決済を簡単に行うことができます。また、会員登録やログインなどのユーザー認証についてもブロックチェーン上に記録され、簡易かつより安全なサイト利用を実現します。これにより、知財管理におけるユーザー認証、決済、コンテンツおよび利用ライセンスの全てを本システムのブロックチェーン上で一元的に管理できるようになります。

・ライセンスの不正利用などに対する強固なセキュリティ
権利データの実体がブロックチェーン上に記録されているため、権利の移譲および発行が可視化できる状態になるため、従来のデータベースでは起こりえたライセンスの不正利用なども強固に防ぐことができます。また、記録された複数のブロックを束ねた別のハッシュを生成し、ビットコインや、mijinと互換性のあるNEMといったパブリックブロックチェーンへの記録を行うアンカリングという手法を用いることで、処理能力と利便性およびより強固な改ざん耐性を実現しています。

当社では、『OKWAVE YEBISU』をQ&Aサイト「OKWAVE」に実装していくとともに、専門家への個別相談サービスや知財コンテンツの売買サービスといった新規Webサービスの提供に向けた基盤技術として順次実装していく計画です。「OKWAVE」の回答者や参画する専門家らが有するナレッジの権利を保全しながら、利用者同士が有償でナレッジコンテンツを流通できる基盤として本システムを活用していく考えです。
さらに、今後、共通インフラとしてコンテンツ管理システムを活用できるコンソーシアム型のブロックチェーンならではの本システムの特長を活かし、外部のコンテンツホルダーの参画を促していく考えです。利用者同士での有償でのコンテンツの売買を検討しているブログサービスやニュースサイト等のコンテンツホルダーは、『OKWAVE YEBISU』を利用することで、利用者間でのコンテンツ売買におけるユーザー認証、決済、コンテンツの権利管理を一括して実現できるようになります。

当社はブロックチェーン技術の研究・実証ならびに導入を積極的に進めていくことで、安心・安全にインターネットを利用できる機会の拡大に貢献していきます。

※1:「mijin」はテックビューロ株式会社が開発した、クラウド上や自社データセンター内に、企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築できるプラットフォームです。既存のデータベースや勘定システムを置き換えて劇的にコストを削減すると同時に、改ざん不可能なセキュリティ環境が構築できる他、実質ゼロダウンタイムを実現します。金融機関から電子マネー、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティクスまで、幅広く利用可能です。2013年からの開発経験を持つプロジェクト「nem」のチームがテックビューロに合流して開発した、汎用性の高いブロックチェーンプラットフォームです。

※2:フィンテック(FinTech)とは金融(Financial)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、金融とITを融合させた金融システムの革新的活用を意味します。従来は、このフィンテックが担う分野は金融機関向けにサービスを提供する大手ITベンダーが関与するものでしたが、近年、技術革新とともに比較的小規模のベンチャーならびにスタートアップ企業の参入が多くなり注目を集めています。

※3:ブロックチェーン技術とはデジタル通貨「ビットコイン」を支える技術として登場したP2P方式によるデータ処理の基盤技術です。複数のコンピューターが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理することが特徴です。安価なコンピューターで稼働し、ゼロダウンタイムと、改ざん不可能なセキュリティを実現します。バックアップや冗長化も必要なく、劇的なコスト削減が可能であり、キャパシティを超えてもサービス提供に影響を及ぼさないため、金融機関からも注目されています。

※4:ビットコイン(Bitcoin)はインターネット上で取り引きできるデジタル通貨です。紙幣や貨幣が発行されないため仮想通貨とも呼ばれています。ビットコインは個人から個人へ直接に送受信ができ、サービスの決済や商品購入に利用できる機会も増えてきています。また、日本円や米ドルなどと両替できる取引所も開設されています。
ビットコインには中央銀行のような中央機関は存在せず、また、特定の国や企業が運営しておらず、ビットコインの発行や取引はすべてP2Pネットワーク上で行われます。ビットコインのすべての取引履歴はブロックチェーンという台帳に記録されることで、取引の整合性を検証する仕組みが設けられています。


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