2018.12.14 コラム / 特集

感謝を伝える大切さ!「ありがとう」でつながる組織とは

みなさんの周りに、決して成績がトップなわけではないが、みんなの結節点となり、多くのメンバーから感謝されていて重要な役割を担っている人はいませんか?特に部署横断的なプロジェクトが多い会社では、そのような方々を顕在化して評価する仕組みは検討課題になっている場合があるかと思います。 当社ではその解決のひとつの方法として「ありがとう」を顕在化し讃える仕組み「ありがとうカード」を取り入れています。色々と試行錯誤する中、「ありがとう」を見える化したことの気付きがあったので時系列でご紹介します。

黎明期:紙

・課題   :当社の行動指針「ありがとうが生まれるコミュニケーション」を浸透させたい
・やったこと:「ありがとう」を伝えるカードを作る(紙)
・流通量 :50~200枚/週

ありがとうカード発足のきっかけは、当社が運営する日本初、最大級のQ&Aサイト『OKWAVE』の特徴である「お礼」を贈る文化を社内にもっと浸透させ、社内のコミュニケーションをよくしたい、というものでした。理念を理解していても、体現できなければ意味がありません。紙でカードを作って社員に配り、感謝したい人へのメッセージを書いてもらうようにしました。当時は提出箱にカードを出してもらうと、みんなの目に見える休憩スペースに1週間掲示、その後、相手に届けるようにしました。手元に届ける前に集計を行い「ありがとう」を多く送った人・もらった人を半期ごとに表彰していました。

成長期:Web化 フェーズ1

・課題   :”紙”という手法の限界が見えてきた、送らない人が増えてきた
・やったこと:ありがとうカードのWeb化
・流通量 :100~500枚/週

この頃意識しだしたのが”文化”という言葉でした。従業員数が増えるに従いありがとうカードが増えるかと思いきや、比例して増えるものではありませんでした。「紙で出すのが面倒」「字がキレイじゃないから恥ずかしい」という意見も出てきました。更に「メールにも書いたし、口頭でも伝えたから改めて書いて出す必要ある?」なんて意見も出始めました。気持ちはよくわかりますが、やはり寂しいものです。そこで開発部門に依頼し、ありがとうカードをWeb上で送れるようにしました。紙の良さを残すために手書きや画像添付の機能もつけてもらいました。「改めて書く必要があるか」と言われるとそれは送る側の理論で、もらう側の立場に立てば嬉しいものです。この取り組みを継続させたい、という強い気持ちがありました。
マネージャー以上の役職者には、毎週の定例会議の中で3分間メンバーにありがとうカードを送る時間を設けました。これは役員と人事部で毎週実施している定例会議でも行いました。メンバーの日々の行動を見ていないマネージャーは、毎週同じようなざっくりとしたカードしか送れません。しっかりと見ているマネージャーはより具体的な「ありがとう」を伝えることができ、メンバーの承認欲求を満たすとともに、再現してほしい行動やどのような行動が評価に値するかを、ありがとうカードを通したコミュニケーションで伝えることができます。

文化はザックリとした雰囲気だけでは醸成されず、特に上席のメンバーこそ積極的に働きかける必要があるということを再認識した時期でした。

発展期:Web化 フェーズ2

・課題   :コンセプトを維持しながらも、事業との親和性をより高めていきたい
・やったこと:ピアボーナス(※)連動型に進化させ、サービスとして社外提供可能に
・流通量 :1,500~1,800枚/週

※従業員同士(ピア)がお互い報酬(ボーナス)を送り合う仕組みのこと

前段でも紹介しましたが、『OKWAVE』は悩みや疑問、困ったことを「質問」して、知識経験がある人が善意に基づいて「回答」する、そして回答してくれたことに対して「ありがとう」を伝えることができます。非常にシンプルですが、互い助け合いを通じた「ありがとう」共有の場として提供しており、”感謝経済”の実現を目指しています。
”感謝経済”とはイイコトをした人が、社会全体からイイコトを受けられる世界です。ちょっとした手助けや気づかいが、感謝する人、感謝される人、お互いの幸せな気持ちを生みだし、また次の誰かを幸せにする、そんな「ありがとう」でつながる社会をイメージしています。決して目立つ存在ではないが、縁の下の力持ちとなってメンバーを支えてくれている人、部署横断的なプロジェクトに積極的に参加してくれている人、そんな人達に感謝の言葉だけでなく、その価値に見合った対価を提供し、お互いに送りあう仕組みです。上司が行なう一方通行的な評価ではなく「ありがとう」と感じた人がその気持ちと共に価値を送ることができることを目指しています。

フェーズ2(現在)ではこの”感謝経済”の世界を実現するため、ピアボーナスの仕組みを取り入れたありがとうカードを利用しています。デザインも一新し、カードも200種類以上から選べ、楽しみながら「ありがとう」を送ることができます。長年の啓蒙活動も花開き、今ではマネージャー以上のメンバーが率先してカードを送っています。流通量はフェーズ1の時と比べ、10倍以上になりました。
そして、この仕組みは『OKWAVE GRATICA』としてサービス化し、他の企業様にも利用いただけるようになっています。(ご興味のある方はこちらをご覧ください)

おわりに

世の中には「ありがとう」がもたらすポジティブな変化や効果、効能に関する論文などが沢山あり、ご覧になったことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
友人・知人はもちろんのこと家族、夫婦間も含め人間関係における潤滑油として「ありがとう」という言葉、感謝の気持ちを相手に伝えることが非常に重要だということは、科学的な実証を経ることがなくとも実はみんなが感覚や経験として知っていることではないかと思います。ただ、そのことを常に意識し実践していくことはとても難しいことです。 当社オウケイウェイヴは行動指針のひとつとして「ありがとうが生まれるコミュニケーション」を掲げ、創業時から大事にしてきました。まだまだ道半ばですが「ありがとう」をお互いに伝え合うことで、上司からは見えにくい活躍や既存の評価では図りにくい貢献を見える化していければと思っています。

みなさんは最近言われて嬉しかった「ありがとう」はありますか?

この記事の執筆者

山本 卓也(株式会社オウケイウェイヴ)

山本 卓也(株式会社オウケイウェイヴ)

オウケイウェイヴの経営企画本部所属。「ありがとうカード」の運営を通して得た経験や想いをサポート関係の方々にも伝えたく、今回執筆しました!

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